我々、生きとし生きるものは、次のものに繋ぐために生きています。私たちが誰かに支えられて生きているように、私たちは誰かを支えて生きています。

この世は、弱肉強食の世界であり、強きものが弱きものを糧にして、生きています。単に弱いものは強いものに命を奪われるだけということではありません。弱肉強食とは次のものに繋ぐための諸行のひとつです。時に、実際に命のやりとりをすることもあるでしょう。しかし、命のやりとりだけではなく、ものを教えたり、助けたり、様々なことで生命は繋がりあっています。これには常に享受する側と提供する側が存在します。この提供する側のことを尊生道では糧といいます。

より多く糧になることがあれば、それはより多くの生命に感謝されて生きているということです。感謝される行いを多く行うものこそが徳の高い生命です。

より多くの生命を助ける必要はありません。あなたの身のまわりの生命に対して、あなたが糧となれることが素晴らしいことです。あなたが糧となることで繋がる生命もあります。

尊生道
覚理 怜良命念